最近、なんだか疲れやすい、のどが渇いて水をよく飲むなど、ちょっとした不調を感じることはありませんか?
「疲れが溜まっているのかな」とか、「○歳になったから仕方がないよね」とか、大して気に留めずに過ごしていませんか?もしかしたら、それは深刻な病気のサインかもしれません。その病気とは、生活習慣病。生活習慣病のサイン、出ていませんか?
以下のような症状はありませんか?生活習慣病の自覚症状を挙げてみますので、チェックしてみましょう。また、自分のことは気がつきにくいもの。身近にいる家族だからこそ気がつくこともあります。ご家族の様子にも思い当たることはないか、考えてみてください。
1. | 最近、急に太った | 11. | 全身がだるい |
---|---|---|---|
2. | 食欲がありすぎていくらでも食べられる | 12. | 立ちくらみがある |
3. | 甘いものが急にほしくなる | 13. | 肌がかゆい、かさつく |
4. | とても喉がかわく | 14. | 下腹部がかゆい |
5. | 食べても食べても痩せる | 15. | 手足がしびれたり、ピリピリする |
6. | おしっこの回数が増えて量も多い | 16. | ちょっとしたやけどや傷の痛みを感じない |
7. | 尿のにおいが気になる | 17. | 視力が落ちた気がする |
8. | おしっこが出にくく、出ても残った感じがする | 18. | 血糖値が高いといわれたことがある |
9. | 足がむくむ、重くなる | 19. | 健康診断を受けていない |
10. | 疲れやすい |
5つ以上の項目にチェックした人は要注意!
とくに定期的に健康診断を受けていない人は、早急に血液検査を。健康診断で異常がなかった人も、もう一度病院で検査してもらって不調を改善しましょう。
毎年秋に、国民健康栄養調査という大規模な調査が行われています。この調査は、生活に関するアンケートに加え、食事調査や血液検査もある詳細な調査です。この結果から、現在、40歳以上の日本人の10人に1人は、生活習慣病のひとつ糖尿病の可能性を否定できないとされています。この糖尿病の可能性のある人は、平成9年から平成19年の10年間で約1.6倍になっており、年々増えています。
しかも、このうちの約4割は「ほとんど治療を受けたことがない」「糖尿病とは思っていない」人たち。糖尿病は、痛みなどのはっきりとした自覚症状がないため、軽く見られたり、気がつかなかったりするようです。
一方で、糖尿病は進行すると、心筋梗塞、失明、腎不全、神経障害などの深刻な合併症を引き起こします。
糖尿病は自覚症状に乏しい病気だといわれますが、ゼロではありません。ただ、この自覚症状は、日常生活に支障を起こすほどではないため、見過ごされがちなのです。
生活習慣病とは、日常のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気。不健康な生活習慣を持っていると、今は問題がなくても、将来、糖尿病になってしまう可能性があります。また糖尿病の中には、生活習慣とは関係なく遺伝などによって起こるタイプもあり、加齢も糖尿病の原因となります。ここでは、糖尿病のなりやすさをチェックしてみましょう。
1. | 太っている | 11. | 食事時間が不規則 |
---|---|---|---|
2. | 動くのがめんどう | 12. | 朝食は食べない |
3. | いつも満腹になるまで食べる | 13. | 野菜や海草類をあまり食べない |
4. | 脂っこい食べ物が好き | 14. | 運動不足である |
5. | 甘いものが好き | 15. | ゆっくり休めていない |
6. | 辛いものが好き | 16. | ストレスが溜まりやすい |
7. | おやつを毎日必ず食べる | 17. | 40歳以上である |
8. | お酒を人よりたくさん飲む | 18. | 血糖値が高いと言われたことがある |
9. | ドリンク剤をよく飲む | 19. | 家族や親戚に糖尿病の人がいる |
10. | 夕食が遅くなりがちで夜に多く食べる |
5つ以上の項目にチェックした人は、生活習慣が乱れている可能性があります。糖尿病に限らず何らかの病気が体内に潜んでいるかもしれません。
自覚症状に乏しい糖尿病。自分ではわかりにくい病気だからこそ、健康診断が必要不可欠です。ぜひこの機会に健康診断を受けましょう!
現在の日本人の生活では、糖尿病になりやすい要素がまったくない人には、なかなかお目にかかれません。つまり誰でも糖尿病になってしまう可能性があるのです。この病気が見つかるのは、大半が健康診断です。とくに40歳以上の人たちは、健康診断の項目に糖尿病の検査が含まれています。住民健診や職場の健診は必ず受けるようにしましょう。
●空腹時血糖(FBS)
血糖が一番低い状態、空腹のときの血液中のブドウ糖の濃さを示します。一般的には、朝食を抜いた状態で採血をします。
[注意]100mg/dl以上
[糖尿病の疑い]126mg/dl以上
●食後2時間血糖値
食後2時間が血糖値のピークとなるため、食べ始めから2時間後に採血をして調べます。
[注意]140mg/dl以上
[糖尿病の疑い]200mg/dl
●ヘモグロビンA1c(HbA1c)
赤血球にブドウ糖が結合したものをグリコヘモグロビンといいます。採血からさかのぼって、1〜2ヶ月の血糖値の平均値を示します。
[注意]5.2%以上
[糖尿病の疑い]6.2%以上
●尿糖
血糖値が高いと、尿に糖が出ることがありますが、尿への出方には個人差があります。尿糖が「−」だからといって血糖値が正常とは限りません。
いずれの項目も、健康診断で糖尿病の疑いの数値になった人は再検査をおすすめします。
●BMI
体重s÷身長m÷身長mの数字。「太っている状態」も糖尿病になりやすいのですが、「太ってしまった生活」も見直したいものです。
[注意]25以上は肥満
●腹囲
肥満の中でも、とくに内臓脂肪型の肥満は、糖尿病になりやすいとされています。
[注意]男性85cm以上、女性90cm以上
気になる自覚症状がある、検査データが高かったなど、糖尿病かしら?と思ったら、まずは病院で検査を受けましょう。健康診断の結果は、ある1日のピンポイントの状態なので、それだけで結論を出すことはできません。健康診断は、医者に行く必要がある人とない人をふるいにかける役割を持ちます。異常値の人すべてが糖尿病とは限りません。また、健診で調べる検査項目は限られていますので、その人の状態に応じた検査が必要な場合があります。医師は、総合的に診断、治療の必要性の有無を判断します。
糖尿病になってしまうと、残念ながら完治は望めません。そして、きちんと治療をしないと進行して、合併症を引き起こします。目が見えなくなる、足を切断する、透析を受けるなど、取り返しのつかないことになります。心筋梗塞を起こす危険も大変高くなります。医療費も膨大なものになります。
ところが、早期に診断・治療が開始できれば、薬を必要としない場合も多く、合併症も予防できます。また、適切に通院をして、治療や合併症の検査を受けていれば、合併症の心配もかなり少なくなります。糖尿病と診断されたら、定期的な通院、治療が欠かせません。
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